「銀歯があり、目立つので白くしたい・・・ 」

「でも、白くするには費用はどれくらいかかる?」

「どんな方法があるの?」

と思っている方が多いと思います。

ここでは、銀歯を白い歯に変える場合の

白い詰め物・かぶせ物の種類

それぞれの値段

それぞれのメリットデメリット

を紹介します。

目次

銀歯は白くした方が良い

銀歯は悪目立ちするので、白くしたいと思っている方が多いと思います。

20代以下はまれですが、かつては虫歯治療といえば銀歯でした。

でも実は、見た目以外でも銀歯にはデメリットがあり、多くの歯科医が付け替えを推奨しています。

銀歯のデメリット

銀歯は時間が経つと酸化・劣化して、歯や歯ぐきまで黒くしてしまいます。

黄ばみはホワイトニングできても、金属の黒ずみは白くしにくいです。

また、銀歯は細かなキズがつきやすく、キズにたまった汚れから歯ぐきが炎症を起こし、歯周病になりやすいです。

このようなデメリットもあるので、口腔内の健康のためにも付け替えが望ましいです。

そして、銀歯を白くする場合、保険適用と保険適用外の材料があり選ぶ材料によって費用がかなり違います。

詳しく説明していきます。

銀歯を白くする費用と種類

さて、銀歯を白い詰め物・かぶせ物に変える場合は、以下の3つの素材があります。

コンポジットレジン

→ 700~4000円

ハイブリットセラミック

→ 8000~10万円

セラミック

→ 3万~15万円

材料はプラスチックと陶器

コンポジットレジン、ハイブリットセラミック、セラミック…

と、難しい名前が付いていますが、材料は「プラスチック」と「陶器」です。

コンポジットレジン

→ 全てプラスチックで作られています。

ハイブリットセラミック

→ プラスチックと陶器を混ぜて作られています。

セラミック

→ 全て陶器で作られています。

どれが一番キレイ?

それぞれ、審美性・耐久性・費用が変わります。

コンポジットレジン → ハイブリットセラミック → セラミック

の順で透明度が高く、白くキレイになっていきます。

つまり、セラミックが一番キレイです。

どれが保険適用?

さらに、保険適用と保険適用外で分類すると・・・、

保険適用

  • ・コンポジットレジン
    (700~4000円)
  • ・ハイブリットセラミック
    (8000~1万円)

保険適用外

  • ・ハイブリットセラミック
    (2万~10万円)
  • ・セラミック
    (3万~15万円)

となります。

※ハイブリットセラミックは銀歯の位置によって保険が適用される場合と適用されない場合に分かれます。(後述で詳しく説明しています)

もちろん、保険適用の方が安いので、

コンポジットレジン → ハイブリットセラミック → セラミック

の順で高価になっていきます。

つまり、セラミックが一番キレイで高価。

どれを選べばいい?

いくらかかっても良いからキレイな白い歯にしたい!という方は、セラミック。

あまりお金をかけずに銀歯を白くしたい。とりあえず銀歯より白ければ良い!という方はコンポジットレジン。

ということになります。

白さと費用のバランスを取るなら中間のハイブリットセラミックを選びます。

このように、写真で見るとそこまで大きな差は無く、どれも白い歯になります。

ただ、年数が経つと白さにかなり差が出ます。

くわしくは後ほど説明します。

銀歯を白くする費用 コンポジットレジン

コンポジットレジン

銀歯を白くする費用 ハイブリットセラミック

ハイブリットセラミック

銀歯を白くする費用 セラミック

セラミック

詰め物?被せ物?

さらに、同じ素材でも、「詰め物」か「被せ物」かによって費用が変わります。

もちろん、面積が広い「かぶせ物」(歯科用語でクラウンと言います)の方が、同じ素材でも「詰め物」より高くなります。

銀歯を白くする費用 詰め物

詰め物

銀歯を白くする費用 かぶせ物

被せ物(クラウン)

それでは、それぞれの費用とメリット・デメリットを比較しながら詳しく見ていきましょう。

安いものから順に説明します。

コンポジットレジン(保険適用)

1本 700~1000円
(詰め物)

1本 3000~4000円
(かぶせ物)

メリット

すべてプラスチックで出来ているので安い。

銀歯より見た目が良い。

デメリット

すべてプラスチックで出来ているので耐久性が低く、削れやすい。

すべてプラスチックで出来ているので、陶器で出来ているセラミックより着色しやすく、唾液で変色してしまうこともあります。

銀歯を白くする費用 コンポジットレジンの着色

時間が経ったレジンの変色

ハイブリットセラミック(保険適用)

1本 8000~1万円
(かぶせ物)

※詰め物は保険適用外です。詰め物については次項で費用を紹介しています。

メリット

プラスチックと陶器の混合なので、プラスチック製のコンポジットレジンより審美性、耐久性ともに優れている。

デメリット

保険適用のハイブリットセラミックは、種類・製品が限定されている。

保険適用になる部位が限定されていて、被せ物のみ保険適用となる。

※保険適用となるのは、真ん中の歯から数えて4番目、5番目の歯で、CAD/CAM装置を使って作られたものに限ります。(院内にCAD/CAM装置がある歯医者に限られる)
さらに、詰め物は保険適用外で、被せ物のみ保険適用となります。

銀歯を白くする費用 ハイブリットセラミック 保険適用

ハイブリットセラミック(保険適用外)

1本 2万~4万円
(詰め物)

1本 5万~10万円
(かぶせ物)

メリット

保険適用のハイブリットセラミックより色のバリエーションが多い。

セラミックより安い。

陶器とプラスチックの混合なので、セラミックに比べて軟らかく加工しやすい。

デメリット

セラミックより透明度が低い。

セラミックに比べて軟らかいので、磨耗・変色しやすい。(その反面、割れにくいという利点もあります。)

セラミック(保険適用外)

1本 3万~5万円
(詰め物)

1本 8万~15万円
(かぶせ物)

メリット

金属を使わないで固定できる。

全てセラミック(陶器)で出来ているので天然歯に色が近く透明度が高い。
(天然歯は歯の色がグラデーション状に微妙に変化していますが、セラミックは天然歯に近いグラデーションが再現できます。)

長年使用しても変色せず、歯垢も付着しにくい。

デメリット

費用が高い。

強い力がかかると欠けたり割れやすいです。割れないように銀歯よりも分厚く作る必要があるため、その分歯を削る量が多くなります。

まとめ

安く済ませたいなら保険適用の コンポジットレジン ですが、プラスチックで出来ているので陶器のセラミックに比べて軟らかいです。その為、欠けやすい・着色しやすいという欠点があります。

もっと長期的に白くキレイで丈夫な歯を望む場合は、 費用はかかりますが、全て陶器で出来た保険適用外の セラミック がおすすめです。

ハイブリットセラミック は、コンポジットレジンとセラミックの中間にあたります。銀歯の位置(真ん中から数えて4.5番目の歯)や医院の設備(CAD・CAM装置が院内にあるか)によって保険適用と適用外に分かれるため、信頼できる歯科医に相談しましょう。

お金があればセラミックが一番良いですが、安く済ませたいならハイブリットセラミック、さらに安く済ませたいならコンポジットレジンで我慢といった感じです。

もし、銀歯の位置が真ん中から数えて4・5番目の歯であればハイブリットセラミックが保険適用されるのでラッキーです。
(CAD・CAM装置がある歯医者のみ。詰め物は適用外。)

参考になりましたら幸いです。

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