ビタミンC誘導体配合と書かれた化粧水を良く目にします。
ビタミンC誘導体は、美白やニキビ、シミ、シワ、毛穴などに万能に効くのでとても人気がある化粧水です。
「どの化粧水が効果があるの?」
「どの化粧水が人気なの?」
「たくさんあってどれが良いのかわからない」
と、迷う方が多いと思います。
そこで・・・
ビタミンC誘導体の
おすすめ化粧水をまとめました。
効果が高い化粧水
ドラッグストアで買える安い化粧水
の2つに分けて紹介します。
できるだけ、効果が高くてお手頃価格の化粧水を探してまとめました!
実はひとくちに「ビタミンC誘導体」と言っても4つのタイプがあり、効果が異なります。
ここでは最も効果のあるタイプの化粧水から順に17個紹介していきます。
ビタミンC誘導体の種類で選ぶ!
一口にビタミンC誘導体といってもたくさんの種類があります。
化粧品に良く配合されるビタミンC誘導体は4つありますが、それぞれ肌への浸透率が異なり、浸透率が高いものほど効果が高いです。
浸透率が高い順に並べると…
・・・APPS
(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)
・・・リン酸アスコルビル
(リン酸アスコルビルMgまたはリン酸アスコルビルNa)
・・・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
・・・アスコルビン酸グルコシド
となります。
「APPS」
「リン酸アスコルビル」
配合の化粧水が
効果がありオススメ!
特に「APPS」は
浸透率が他のものの数十倍もあると
注目されている成分です。
本記事の後半で、各成分を詳しく説明しています。
ビタミンC誘導体の配合率の目安
高濃度だと刺激を感じることもあります。
APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)は、0.1~1%
リン酸アスコルビル 、アスコルビン酸グルコシドは、2~5%
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、イソパルミチン酸型ビタミンC誘導体は、3~10%
の配合率が目安です!
ビタミンC誘導体には皮脂を抑える作用があるので、
- 乾燥肌の方は低濃度
- オイリー肌の方は高濃度
を選ぶと良いです。
ビタミンC誘導体化粧水TOP17
それでは、市販で買えるおすすめのビタミンC誘導体化粧水をまとめたのでご覧ください。
特徴別に、
効果が高い化粧水
ドラッグストアで買えるプチプラ化粧水
の順番で紹介します。
効果が高いビタミンC誘導体化粧水7つ
効果の高い「APPS」「リン酸アスコルビル」が入っているか?
「APPS」「リン酸アスコルビル」の配合量が多いか?
などを考慮して、APPS化粧水を中心に効果の高い商品を7つ厳選しました。
ドクターケイ ケイカクテルVローション
150ml 7,560円
「ドクターケイ」は、青山ヒフ科クリニック発のドクターズコスメブランドで、大人ニキビと毛穴に着目しています。
そしてこの化粧水は、「2012年@cosmeベストコスメ大賞 化粧水部門 第1位」を獲得したAPPS配合の化粧水。
@コスメ口コミ2343件、 楽天レビュー936件 と、人気商品です!
サラサラした化粧水なのに保湿感が高いのが特徴。実際に「効果を実感できた」というクチコミが多く、評価が高いです。
APPSだけでなく3種のビタミンC誘導体が配合されていて、複合的な効果があります。
「値段が高い」のと「APPS配合率が非公開」な点が△ですが、それ以外は完璧。「値段がちょっと高くても、良い化粧水を使いたい」という人にオススメ。
濃厚本舗 APPS1%プラスGローションセット
60ml 1,590円
ビタミンC誘導体の種類: APPS
配合率: 1%
取扱店舗: 実店舗は無く、楽天やアマゾンで買えます
濃厚本舗は、「容器はシンプルでも中身は濃厚」がキャッチコピーのネット専売コスメブランド。楽天市場で人気のブランドです。
APPSの配合率を公開している化粧水はほとんど無いですが、この化粧水はAPPSを高濃度の1%配合しています!(APPSの配合率の目安は0.1~1%)
化粧水とAPPS粉に分かれていて、家に届いてから自分で混ぜて使うタイプです。
「楽天市場 化粧水ランキング1位」を獲得していて、楽天レビュー2231件と大人気!
粉を混ぜる化粧水は効果別に2種類から選べます。(Gローション→毛穴引き締め、 Eローション→エイジングと保湿)
なんといっても「APPSがちゃんと1%配合されている」点が◎。APPSの粉だけ(トゥヴェールのクリスタルパウダー など)もネットで売っていますが、それを混ぜる化粧水を別で用意するのが面倒なので、化粧水付きのこのキットは便利。
しかも安い!マイナス点は見当たりません。オススメです。
ドクターシーラボ VC100エッセンスローションEX
150ml 5.076円
「ドクターシーラボ」もAPPS配合の化粧水を出しています。
「VC100」という商品名通り、ビタミンCがメインに配合された化粧水で、APPS含め4種類のビタミンC誘導体が入っています!
美容液のようにトロミのある化粧水で、伸びがよく、持ちも良いです。
楽天レビュー583件、と人気があります。
「配合率非公開」なのが△ですが、値段的にも、ブランドの知名度的にも、成分的にも、「無難なビタミンC誘導体化粧水」という印象です。迷ったらこれにしても良いと思います。
ドクターシーラボVC100エッセンスローションEX 公式サイト
アクセーヌ ホワイトエマルジョン ディープモイスチュアC
170ml 5,480円
低刺激にこだわった「アクセーヌ」のシミ・くすみ向けの「ホワイトエマルジョンシリーズ」の化粧水。10年以上前から売っているアクセーヌのロングセラー化粧水です。
アクセーヌは敏感肌の化粧品を開発しているメーカーなので、刺激が心配な人でも安心して使えます。
APPS配合ですが配合率は非公開。
実は、デパート系コスメブランドでAPPSを配合している化粧水はアクセーヌくらいしかありません。
なので、デパート系コスメブランドのビタミンC誘導体化粧水が欲しい!という人にオススメです。
※同シリーズのフェイスマスクにもAPPS配合です。
アクセーヌホワイトエマルジョンディープモイスチュアC 公式サイト
素肌しずく ぷるっとしずく化粧水(ビタミンC)
200ml 1,058円
ビタミンC誘導体の種類: APPS、アスコルビン酸グルコシド
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストア
ドラッグストアで売っている化粧水ではめずらしく、APPS配合です。
ただし、配合率非公開で値段も安いのでAPPS配合率はかなり低いと思います△。
特徴は、これ1本で「化粧水+美容液」の2役なところ。逆さにしても落ちないぷるっとした美容液のようなテクスチャです。
どのドラッグストアでも必ず置いてあるというわけではなく、たまに見かける程度。
すごくオススメという訳ではないけど、ぷるッとしたテクスチャが好きな人や美容液と合わせて1本で使いたい人には良いと思います。
トゥヴェール 薬用ホワイトニングローションαEX
120ml 3,605円
ビタミンC誘導体の種類: リン酸アスコルビルNa
配合率: 6%
取扱店舗: 実店舗はなく、楽天やアマゾンで買えます
トゥヴェールは美容成分を高濃度で配合することにこだわったネット専売ブランドです。
この化粧水は、リン酸アスコルビル6%配合!
リン酸アスコルビルは、APPSの次に効果があるビタミンC誘導体です。6%は高濃度なので効果が期待できます。
配合率が公開されている貴重な化粧水です。楽天レビュー392件でも高評価。
肌荒れ防止成分のグリチルリチンや、肌を整える花草エキスなど、ビタミンC誘導体以外の成分にもこだわっている化粧水です。
なかなかオススメです♪
ビーエスコスメ 安定型ビタミンC誘導体ローション
110ml
5% 1080円/10% 2052円/15% 3024円
ビタミンC誘導体の種類: リン酸アスコルビルNa
配合率: 5%・10%・15%から選べる
取扱店舗: 実店舗はなく、楽天やアマゾンで買えます
「ビーエスコスメ」は、先ほど紹介した「濃厚本舗」や「トゥヴェール」と同じように、容器にお金をかけていないので、高濃度なのに安く、ネットで密かに人気のコスメメーカーです。
この化粧水は、リン酸アスコルビル配合で、配合率が5%、10%、15%の3種類あります!
楽天でロングセラー人気商品です。
ビーエスコスメは、「シンプルな配合」が特徴で、目的の成分以外は入っていません。この化粧水もほぼ「リン酸アスコルビル+水」だけ!
コラーゲンなどの成分も入っていないので、保湿力が期待できないのは△ですが、保湿成分によってニキビが出来やすい人などは安心です。成分がシンプルな分、価格も安いのでローションパックにもおすすめ。
- ・毎日のローションパックには5%
- ・スペシャルなイベント前日には10%
- ・顔の気になる部分や背中などピンポイントで使うなら15%
がおすすめです。楽天のページにさらに詳しく書いてあります。
ビーエスコスメの商品はいくつか使っていますが、効果が実感できるものが多く信頼しています◎。
ドラッグストアで買える安いビタミンC誘導体化粧水10つ
ここからは、
ほとんどのドラッグストアやスーパーで売っている
ビタミンC誘導体配合
概ね1500円以下
を満たす、人気のあるプチプラ化粧水を10つ厳選しました。
やはりプチプラだと「効果が低めのアスコルビン酸グルコシド配合」で「配合率非公開」のものが多かったです。
ちふれ 美白化粧水VC
180ml 店頭価格674円
ビタミンC誘導体の種類: アスコルビン酸グルコシド
配合率: 2%
取扱店舗: ドラッグストアやスーパー
プチプラ化粧水で、ビタミンC誘導体の配合率を公開しているのは「ちふれ」だけ!
ちふれは全成分の配合率がパッケージに書いてあるかなり珍しいメーカーです。
この化粧水はアスコルビン酸グルコシド2%配合。
アスコルビン酸グルコシドは、APPSやリン酸アスコルビルなどに比べて効果が低いという点が△ですが、600円台という低価格で配合率が公開されているのが◎。
とにかく安い化粧水が良いという人は近くのドラッグストアを探して見てください。(同シリーズの美白化粧水Wも2%配合)
肌ラボ 白潤薬用美白化粧水
170ml 店頭価格695円
ビタミンC誘導体の種類: リン酸アスコルビルMg
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストアやスーパー
みんな大好き肌ラボ!今回紹介した16商品の中で、一番流通量の多い化粧水です。ほとんどのドラッグストアで売っていて、詰め替えも売っています。
配合率は非公開なのでこの価格だとかなり低濃度だと思います△。でも、化粧水として効果の高いリン酸アスコルビル配合の点は◎。
ケシミン 浸透化粧水しっとりタイプ
160ml 店頭価格893円
ビタミンC誘導体の種類: アスコルビン酸グルコシド
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストアやスーパー
しみを防ぐスキンケア商品で有名な「ケシミン」の化粧水にもビタミンC誘導体が入っています。
こちらも、「肌ラボ 白潤薬用美白化粧水」に次いで、流通量が多く、とても有名な化粧水です。
トロッとしたテクスチャでよく伸びます。
ナリスアップコスメティックス スキンコンディショナーローションVC
500ml 1045円
ビタミンC誘導体の種類: リン酸アスコルビルNa
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストアやスーパー
この化粧水は500mlの大容量で送料込1000円ほどなので、本ページで紹介した化粧水で一番コスパが良いです!
たっぷり入って安いのでローションパックなどにバンバン使えます。
この化粧水は売っている店が少ないですがアマゾンでも買えます。アマゾンレビュー384件と大人気!
メンソレータムメラノCC 薬用しみ対策美白化粧水
170ml 店頭価格895円
ビタミンC誘導体の種類: 3-O-エチルアスコルビン酸
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストアやスーパー
この化粧水もドラッグストアでよく見かけますね。シミ・そばかすを防ぐ化粧水です。
配合されている「3-O-エチルアスコルビン酸」というビタミンC誘導体は、リン酸アスコルビルと同程度の効果があります。シミや美白目的の人にはオススメです。
トロミのあるしっとりしたテクスチャで、柑橘系の香りです。「しっとりタイプ」も発売されていますが、どちらも同じ種類のビタミンC誘導体が配合されています。
キュレル 美白化粧水III
140ml 店頭価格2200円
ビタミンC誘導体の種類: アスコルビン酸グルコシド
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストア
キュレルは、乾燥性敏感肌の人のために作られたブランドで、この化粧水は、キュレルの美白ラインの化粧水です。
しっとり度合いでⅠ、Ⅱ、Ⅲの3種類ありますが、Ⅲが一番しっとりしているタイプで、一番人気です。
キュレルは保湿力が最も高い成分「セラミド」に着目しているブランドで、この化粧水もセラミド配合です。そのため、敏感肌や乾燥肌の人にオススメ。(もしくは先ほど紹介したアクセーヌの化粧水)
アクアレーベル アクネケア美白水
200ml 店頭価格1230円
ビタミンC誘導体の種類: アスコルビン酸グルコシド
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストアやスーパー
資生堂のアクアレーベルの化粧水です。アクアレーベルの化粧水の中でも、これは「大人のニキビとシミを予防」する商品。
アクアレーベルの化粧水シリーズは人気がありますよね◎。この化粧水は水っぽいさっぱりしたテクスチャ。ニキビが出来にくくなったという口コミが多く、ニキビに悩んでいる人に良いです。
無印良品 敏感肌用薬用美白化粧水・高保湿タイプ
200ml 店頭価格1590円
無印良品の美白化粧水にもビタミンC誘導体が入っています。普通タイプと高保湿タイプの2種類あってどちらもアスコルビン酸グルコシド配合ですが、高保湿タイプの方が人気です 。
こちらも「アスコルビン酸グルコシド配合」なのと「配合率非公開」なのが△です。
ただ、「無印良品の敏感肌用の商品」ということで安心感のある無難な化粧水だと思います。
ペアアクネ クリーンローション
200ml 店頭価格1230円
ビタミンC誘導体の種類: アスコルビン酸グルコシド
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストアやスーパー
ニキビ予防に特化した化粧水です。ビタミンC誘導体の他に、殺菌成分と消炎成分が入っていてニキビを予防します。
売っている店が最近は少ないので、ネットで買う人が多いです。ニキビ肌の人は試してみてもいいでしょう。
ヒアロチャージ 薬用ホワイトローションM(しっとり)
180ml 676円
ビタミンC誘導体の種類: アスコルビン酸グルコシド
配合率: 非公開
取扱店舗: ドラッグストアやスーパー
KOSEのヒアロチャージの化粧水。シミ対策用の化粧水で、ビタミンC誘導体とヒアルロン酸が入っていて、美白と保湿の効果があります。ベタつかないのに肌がしっとりする化粧水です。
ただ、特にオススメポイントはありません。一応ビタミンC誘導体配合でドラッグストアでまぁまぁ見かける化粧水なので、紹介しておきます。
まとめ
ここまでで今回紹介した中でも、特におすすめの化粧水をまとめました。
効果を求めるなら
近場で買えて安い化粧水を求めるなら
ローションパックに使うなら
その他のビタミンC誘導体化粧水
ここで紹介した以外にも、ビタミンC誘導体配合の化粧水はあります。
配合率の割りに値段が高すぎたり、効果のある成分が配合されていなかったり、評価が低かったり…、などの理由で上のまとめからは除外しましたが、下記にまとめたのでご参考に。
それぞれ公式ページやアットコスメへリンクしています。
~1000円
1000円~3000円
3000円~5000円
- HABA 薬用VCローション
(リン酸アスコルビル配合。まぁまぁ良いと思う) - ポール&ジョー ブライトニングローション
- アスタリフト モイストローション
(リン酸アスコルビル配合。決め手に欠ける) - エリクシール エリクシールシュペリエル リフトモイストローションW
- ビーグレン QuSomeホワイトローション
- DHC VCローション
5000円~
- キャシーズチョイス C-マックスローション
(リン酸アスコルビル6%配合だけど記事内で紹介したトゥヴェールの方が安い) - アルビオン エクサージュホワイトホワイトアップローション
(アスコルビン酸グルコシド配合) - 雪肌精 ローションエクセレント
(アスコルビン酸グルコシド配合) - プラスリストア アミノシナジー
(リン酸アスコルビル9%配合だけど1万以上する。記事内で紹介したビーエスコスメの方が良い)
ビタミンC誘導体配合の「美容液」と「クリーム」もまとめています↓
ビタミンC誘導体化粧水の選び方
どのように ビタミンC誘導体 の化粧水を選べばよいでしょうか?
ビタミンC誘導体の種類
一口にビタミンC誘導体といっても、たくさんの種類があります。
なので・・・
化粧品の成分表示には
ビタミンC誘導体と表示されません。
以下のような名称で表記されます。
水溶性のビタミンC誘導体
・リン酸アスコルビル
・アスコルビン酸グルコシド
・3-O-エチルアスコルビン酸
脂溶性のビタミンC誘導体
・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
・アスコルビン酸ステアリン酸エステル
・アスコルビン酸パルミチン酸エステル
水溶性と脂溶性を併せ持つビタミンC誘導体
・パルミチン酸アスコルビルリン酸
・アスコルビン酸グルコシド
これらは、それぞれ 肌への浸透率が異なり、浸透率が高いものほど効果が高いです。
・・・でも
商品がたくさんあって
どれを選べばいいか
サッパリ分からない!!
そこで・・・
どれが一番浸透率が良く、効果があるのか紹介します!
効果の高いビタミンC誘導体ベスト4
化粧品に多用されるビタミンC誘導体を効果順にならべました。
・・・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
(別名:APPSもしくはアプレシエ)
・・・リン酸アスコルビル
(リン酸アスコルビルMgまたはリン酸アスコルビルNa)
・・・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
・・・アスコルビン酸グルコシド
特に、1位の「APPS」は水溶性と脂溶性を併せ持ち、浸透率が従来のものの数十倍もあると注目されている成分です!!
2位の「リン酸アスコルビル」は、水になじむ水溶性なので、化粧水であれば効果が高いですが、クリームにはあまり適していません。そもそもあまりクリームには配合されません。
3位の「テトラヘキシデカン酸アスコルビル」は、油になじむ脂溶性のため、クリームによく配合されます!
4位の「アスコルビン酸グルコシド」は、ビタミンCとしての美肌効果があるか疑問視する声もあり、おすすめできません。
「APPS」
「リン酸アスコルビル」
配合のものが
効果があるビタミンC誘導体化粧水
化粧品には、必ず全配合成分が表示されているので、参考にしてくださいね。
それでは、それぞれの成分の効果を詳しく解説していきます。
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
別名:APPSもしくはアプレシエ
ビタミンC誘導体は「水溶性」「油溶性」のどちらかに分かれるのですが、この成分は両方の特性を併せ持っている新型のタイプです。
水と油の両方になじむので、肌への浸透性が良いです。
その浸透率は、他のビタミンC誘導体より 数十倍も良く、イオン導入でしか届かなかった肌の奥まで浸透します。
なので、ビタミンC誘導体の中でこれが最も効果が高いです。
その高い美肌効果から今注目を浴びていて、クリニックのローションパックなどにも使用されています。
ドラッグストアで売っているような安い化粧水にはまず配合されていません。
ドクターズコスメなどに配合されていて値段もそれなりに高いです。
刺激を感じにくく、肌質を問わずに使えるのも人気の理由です。
化粧品への成分表示: パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
リン酸アスコルビル
こちらは水溶性の成分ですが、油溶性に近いため良く浸透するので効果が高いです。
1000円くらいの安い化粧水にはあまり配合されず、3000円以上くらいの化粧水によく配合されています。
ドラッグストアにもリン酸アスコルビル配合のものが置いてあります。
マグネシウム型(リン酸アスコルビルMg)とナトリウム型(リン酸アスコルビルNa)があります。
化粧品への成分表示: リン酸アスコルビルNa、リン酸アスコルビルMg、ビタミンCリン酸Na、ビタミンCリン酸Mg
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
リン酸アスコルビルより浸透率は良くないです。
油溶性のビタミンC誘導体なので、化粧水にはあまり配合されず、オイルやクリームに配合されることが多いです。
乾燥肌の人に向いています。
化粧品への成分表示: テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
アスコルビン酸グルコシド
水溶性のビタミンC誘導体で、ドラッグストアに売っている1000円くらいの安い化粧水のほとんどはこれを配合しています。
そのため、ドラッグストア系 低価格化粧水に多用される最もポピュラーな成分と言えます。
でも、このタイプはビタミンCとしての美肌効果があるか疑問視する声も一部あります。
グルコシド基が外れてからでないと、ビタミンCとして働かないからです。
このような声もありますが、ほとんどの化粧水はこれが配合されているので一定の効果はあるはずですが、できれば先ほど紹介した他の成分が含まれる化粧水を選びましょう。
化粧品への成分表示: アスコルビルグルコシド、Lアスコルビン酸2-グルコシド、アスコルビン酸グルコシド
化粧水なら浸透率が高い水溶性のAPPSかリン酸アスコルビルがおすすめ
ビタミンC誘導体はなぜ効くの?
さて、ビタミンC誘導体は美肌効果が高く人気ですが、なぜ効くのでしょう?
それは、ビタミンCと誘導体の違いを見ると分かります。
ビタミンCとビタミンC誘導体の違い
ビタミンC には、さまざまな美肌効果があります。
しかし、ビタミンC は肌に浸透しにくく、そのまま化粧品に配合してもあまり意味がありません。
また、ビタミンCは安定性に問題があり、化粧品に添加された状態で長期間安定的に保存が難しいという問題もあります。
そこで…、
ビタミンCに化合物(リン酸基など)をくっつけて肌への浸透率を高めたものがビタミンC誘導体です!
化合物をくっつけることにより、肌に浸透しやすくなっただけでなく、化粧品に添加された状態で長期間安定的に保存が可能になりました。
つまり、ビタミンC を肌に浸透しやすく、そして安定性を高めて改良したものが、ビタミンC誘導体です!!
厚生労働省が効果を認めた
厚生労働省に効果が認められている美白成分は13個ありますが、ビタミンC誘導体もその1つです!
ですので、ビタミンC誘導体が配合された化粧品は「医薬部外品」となり、他の化粧品より効果が高いと言えます。
(厚生労働省が薬用美白成分と認めた成分を配合した化粧品を「医薬部外品」と呼びます。)
では、具体的な肌への効果を見ていきましょう。
ビタミンC誘導体の美肌効果
ビタミンC誘導体には、以下の作用があります。
■コラーゲンの合成を促す
■皮脂を抑える
■シミの元となるメラニン色素を作る作業を邪魔する
■抗酸化作用
■炎症を抑える
このように様々な作用があるため、いろいろな症状に万能に効果があります。
詳しく見ていきましょう
ニキビ
皮脂を抑える作用があるので、ニキビ予防に効果的です。
さらに、予防だけでなく、出来てしまったニキビの炎症 にも効果があります!
ニキビの炎症は、酸化された皮脂やアクネ菌が「活性酸素」を発生して悪化しますが、ビタミンC誘導体には抗酸化作用があり、炎症の元になる活性酸素を除去できるためです。
また、炎症を抑える作用により、ニキビ跡の赤み を抑える効果もあります。
つまり、ビタミンC誘導体は、「ニキビ予防」、「出来てしまったニキビ」、「ニキビ跡」 すべてに効きます!
また、ニキビ跡が赤ではなくシミのように茶色に残る炎症性色素沈着にも多少有効です。
※乾燥はニキビを助長させてしまうので、ビタミンC誘導体の化粧水の上から保湿美容液を塗りましょう。
美白、シミ
メラニン色素を作る作業を邪魔する作用があるので、シミの予防に効果があります。
予防的に使うものなので、季節問わず年中使って、シミの部分だけでなく顔全体に使いましょう。
ただ、できてしまったシミには残念ながら効果がありません。
その理由は、シミの元となるメラニン色素が作られるしくみを見ると分かります(下図参照)。
メラニンが作られる流れ
紫外線が肌に当たると、まず基底層にある「メラノサイト」つまり メラニン色素を作る工場 が活性化します。
すると、メラノサイトの中で「チロシン」が作られる。
そして、「チロシン」は「チロシナーゼ」によって、すぐにメラニン色素に変化する。
さて、ビタミンC誘導体には、「チロシナーゼ の働きを阻害する働き」があります。
でも、これは先ほど説明した工場の流れを邪魔する程度で予防にしかならないので、完成したシミには焼け石に水ということです。
ただし、次第に濃くはっきりとしてくるシミ(老人性色素斑のこと。ほとんどのシミがこれに当たる。)が、初期の薄い色のまま進行しないようにする効果はあります。
※ シミの根本から消し去るには、皮膚科のレーザーで工場を焼くのが一番確実です。
※ ソバカスは、遺伝的要素が強いためあまり効果が出ない。肝斑(かんぱん)には多少効果があります。
毛穴
皮脂を抑える作用により、開き毛穴(生まれつき毛穴の皮脂腺が大きくオイリー肌で赤ら顔気味の人に多い)に効果的です。
また、コラーゲンの合成を促す作用により、たるみ毛穴(加齢に伴い縦長のしずく型に広がる毛穴)にも効果的。
※ ただし、たるみ毛穴には、ピーリングやレチノール化粧品の方が効果があります。ピーリングとレチノールにもコラーゲンを増やす作用があるためです。ただし、レチノールは刺激が強いので敏感肌の方はピーリングやビタミンC誘導体がおすすめ。
シワ、たるみ
ビタミンC誘導体のコラーゲンの合成を促す作用により、シワの悪化を食い止める効果 があります。
シワは、老化により真皮のコラーゲンなどが減少して起こります(下図参照)。
数ヶ月でシワやたるみが消えることはまずありませんが、放っておけば悪化するので少しでもビタミンC誘導体で食い止めましょう。
※ 額のシワには、額の皮膚が硬いのであまり効果が出ません。
※ ほうれい線は、他のシワより深いのであまり効果が出ません。
たるみは、シワに加えてさらに皮下組織の老化も加わりより深く進んだものなので消すことは困難ですが、ビタミンC誘導体のコラーゲンの合成を促す作用により、たるみの予防が期待できます。
ビタミンC誘導体は
たるみ、シワ両方に効果があるため
1本持っておくと重宝します。
くま
ビタミンC誘導体は目のくまにも効果があります。
一般的にくまと呼ぶものには「茶ぐま」「黒ぐま」「青ぐま」の3種類あり、どれもビタミンC誘導体の効果があります。
茶ぐま
茶ぐまとは、目の下のシミやくすみがくまのように見えるもので、目をこする人に出来やすくコンシーラーで隠せるのが特徴です。
→ビタミンC誘導体の「メラニン色素を作るチロシナーゼの働きを阻害する作用」により悪化を防げます
黒ぐま
黒ぐまは、皮膚に色はついていないのに、たるみによって黒く見えるくまです。
→ビタミンC誘導体の「真皮のコラーゲンの合成を促す作用」により、たるみを予防・改善して黒ぐまを薄くする効果があります。
青ぐま
青ぐまは、生まれつき皮膚が薄く、目の下の血液が透けて青黒くみえるタイプのくまです。
→ビタミンC誘導体の「真皮のコラーゲンの合成を促す作用」により、青ぐまの改善効果があります。
このように万能な成分のため、どの肌悩みにもほとんど効果があります。
ビタミンC誘導体の化粧水を1本持っておくことをおすすめします!