ビタミンC誘導体配合 と書かれた化粧水を良く見るけど、
ビタミンC誘導体って何?
ビタミンCとは違うの?
本当に効くの?
と思っている方が多いと思います。
そこで・・・
ビタミンC誘導体のこれらの疑問を分かりやすく説明します。
ビタミンC誘導体は、ニキビ、シミ、シワ、毛穴、美白など、さまざまな効果をもつスーパー成分です!
目次
ビタミンC誘導体とは?
ビタミンC には、さまざまな美肌効果があります。
しかし、ビタミンC は肌へ浸透しにくく、そのまま化粧品に配合してもあまり意味がありません。
そこで…
ビタミンC を肌に浸透しやすく改良したものが、ビタミンC誘導体です。
では、その仕組みを図を見ながら確認しましょう。
① ビタミンCは肌に浸透しにくい
ビタミンC は水溶性のため、肌に塗ってもはじかれてしまい 吸収されにくい です。
(補足)
毛穴の中は皮脂で満たされているので、水溶性のものははじかれて浸透しません。
皮膚からは、脂溶性のものの方が浸透します。
また、ビタミンCの安全性は高いのですが、安定性に問題があり、化粧品に添加された状態で長期間安定的に保存が難しいという問題もあります。
② ビタミンCを肌に浸透させるために…
そこで!
ビタミンC に化合物(リン酸基など)をくっつけて、浸透率を高めたものが ビタミンC誘導体 です。
(補足)
ビタミンCにはもともと4つの水酸基(-OH)があります。
その水酸基のうちの1つまたは複数に、水溶性または脂溶性の化合物を付けたものがビタミンC誘導体。
これにより、化粧品に添加された状態で長期間安定的に保存が可能になりました。
③ 肌内部でビタミンCが働く
肌内部に浸透した後に、化合物(リン酸基など)が外れ、ビタミンC として 働きます。
(補足)
肌内部に浸透した後に、体内に存在する酵素と化学反応(加水分解)を起こし、化合物が切断されます。
切断されてはじめてビタミンC となり本来のビタミンC の効果を発揮します。
このように、肌に浸透した後は ビタミンC に戻り ビタミンC として働きます。
つまり、ビタミンC誘導体 自体が肌に働きかけるのではありません。
肌内部に美肌効果の高い ビタミンC をなんとか届けよう!と ビタミンC誘導体 が作られました。
化粧品への成分表示は…
ビタミンC
- ・純粋型ビタミンC
- ・アスコルビン酸
ビタミンC誘導体
- ・リン酸アスコルビル
- ・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(別名APPSもしくはアプレシエ)
- ・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
- ・アスコルビン酸グルコシド」
などと表示されます。
できれば、ビタミンCよりも肌に浸透しやすい ビタミンC誘導体 が入った化粧品を選びましょう。
でも、ビタミンC誘導体と一口に言っても、このようにいくつか種類があります。
どのビタミンC誘導体が一番効果があるのかこちらで説明しています。
関連記事:ビタミンC誘導体の種類|効果の高いビタミンCベスト4
ビタミンC誘導体の効果
ビタミンC誘導体は、ニキビ、シミ、シワ、毛穴、美白など万能に効果があるスーパー成分。
美容皮膚科でもよく処方されます。
たとえば、以下のような効果があります。
皮脂を押さえる効果 や 炎症を抑える効果 により、ニキビ予防やニキビ沈静化に効果的
メラニン合成を抑える効果 により、シミ予防に効果的
この他にも…
- ・毛穴の開き
- ・シワ
(ほうれい線予防などにも) - ・くま
- ・ニキビ跡
など多くの効果があります。
どのような肌症状に効果があるか詳しく説明している参考記事もご覧ください。
このように万能な成分のため、どの肌悩みにもほとんど効果があります。
美肌にオススメの成分として まず始めに ビタミンC誘導体をすすめる皮膚科医が多いです。
ビタミンC誘導体なら化粧水が一番
ビタミンC誘導体をスキンケアに取り入れるなら…
- ・化粧水 がおすすめ!
なぜなら…
ビタミンC誘導体は、美容液やクリームより、水分が主成分のもの に配合した方が安定する。
ビタミン類は、成分的に不安定なため、クリームなどよりも化粧水のような内容的にシンプルなものに配合した方が壊れにくく吸収もよい。
という理由があります。
ビタミンC誘導体のおすすめ化粧水をこちらでまとめています。
人気があり効果のあるものだけ選んでいるのでご覧ください。
美容液やクリームまとめもあります。
まとめ
ビタミンC誘導体とは、ビタミンC を肌に浸透しやすい形にしたもの で、ビタミンCより美肌効果が高い。
ビタミンC誘導体は、ニキビ、シミ、シワ、毛穴、美白などに効果がある万能な成分。