結婚、出産を機に退職して専業主婦になったけど、家計のために再就職を考えている方が多いと思います。
でも・・・
『専業主婦から再就職できるかな』
『なかなか厳しいのかな』
と心配になっていませんか?
そんな方向けに、
専業主婦の再就職の現状
再就職の秘訣、方法
をご紹介します。
目次
専業主婦が再就職するメリット
さて、パートより正社員の方が待遇が手厚いことは分かっていても、
『パート と 正社員 どっちがいいかな?』
『正社員 だとどんな メリット があるんだっけ?』
と思う方もいると思います。
まず、正社員になるメリット をおさらいしておきましょう。
正社員には、主にこのような3つのメリットがあります。
正社員で再就職するメリット
有給休暇 が取れる
社会保険 に加入できる
勤務年数によって昇給 がある場合も
有給休暇 と 昇給 は分かりやすいですよね。
でも、社会保険に加入するメリット ってなんでしょう??
少し詳しく説明します。
老後の年金が増える
社会保険に早めに加入すると老後の年金が増えます!
例えば・・・
35才 で再就職して社会保険に加入した場合、
手取り月収15万で60才まで働くと、65才からもらえる年金が 年間約35万アップ!
もし、さらに5年早く 30才 で再就職すると・・・
社会保険の加入期間が長くなる分、さらに年間約5万 ほど年金がアップします!
つまり、正社員で再就職すると老後の年金にもメリットがあります。
ちなみに・・・
2016年秋 には「年収130万の壁」 が 「年収106万」 に引き下げ になります。
今までは、従業員501人以上の企業で一定条件を満たすと 年収130万以上はパートでも社会保険への加入 が義務でした。
でも、2016年秋には、これが 年収106万以上 に改定されます。
どういうことかというと・・・
今まで 年収110~120万 くらいにセーブしていた人も、130万以上 と同じように保険料を払う必要があるということ!
つまり・・・
セーブするメリットが無くなる ということです。
社会保険へ加入すると、給料から保険料が引かれて手取りは減りますが、年金は増えます。
つまり、2016年秋以降は、仕事をセーブせずに働くほうがお得な人が増えます。
また、正社員には次のようなメリットもあります。
育児休業給付金がある
育児休業給付金 があり 2人目の出産 も安心!
正社員になると、出産後 子供が原則1歳 になるまで 育児休暇 が取りやすいです。
つまり…
育児休業給付金 で 給料の一部をもらいながら子育て に専念できる ということ。
その為…
出産で退職せずにすみ、育児中の家計も安定するので、 2人目、3人目の計画が立てやすくなる メリットがあります。
さらに、2014年4月から育児休業給付金がアップ。
今までは給料の 50% でしたが、最初の6ヶ月に限って 67% にアップ しました。
子育てをしながら正社員として働きやすい環境になってきています。
専業主婦が再就職する方法
正社員のメリットが分かったところで、どうすれば再就職できるのでしょう?
その秘訣を 4つ 紹介します。
【1】 職種選びがポイント
子育てでブランクがあっても、採用されやすい業種はあります。
競争率が高い職種より主婦力が求められる職種を狙うのも近道!
人気のある事務職 は独身の転職組 も多く、比較的覚えの早い若い人が採用されがち。
その為、そこで戦うのではなく目先を変えた職探しをしましょう。
では、どんな職種がいいのでしょう?
スーパー、服飾、美容、住宅(家具メーカー等)などの 同じ主婦をお客とする接客業
ウェディングや子供用品などの 結婚、子育ての経験がいかせる業界
このような職種は、お客さんと目線の近い主婦 を求めていて採用されやすい傾向があります。
パートの募集しかない場合でも、パートから正社員への登用制度があるか確認してみましょう。
【2】 ネット以外の職探しがポイント
求人サイト の職探しが主流ですが、求人をネットに出さない企業 もまだまだたくさんあります。
自力で求人を見つけることが大事です!
求人サイト以外 で見つけた求人は 競争率も比較的低い というメリットも。
求人サイト以外での探し方は以下です。
企業のホームページに求人情報が出ていないかチェックする
- ・目当ての企業や業界があれば、ホームページの採用ページ に中途採用募集の情報がないかこまめにチェック。
新聞広告、チラシの求人情報をチェック
- ・日曜日の新聞の求人欄 は正社員募集がメイン。折込チラシや駅などにおいてある 無料求人誌 もチェックしましょう。
ハローワーク、マザーズハローワークを利用する
- ・地元の中小企業 の求人が多く集まるのが強み。
- ・応募書類の書き方 や 面接の受け方 なども相談に乗ってくれるので積極的に活用すべき。
- ・さらに 平成18年 から、就職を目指すママが子連れでも来所しやすいように キッズスペースを備えた 「マザーズハローワーク」 が全国に設置されました。
(所在地一覧) - ・エクセルなど仕事に生きる職業訓練を受け、資格取得を目指すのもいいでしょう。
その他、以下の方法もおすすめです。
- ・実店舗の貼り紙 で求人情報がないかチェックする
- ・知人 に仕事を探していることを話し、紹介してもらう
とにかくいろいろな情報を集めましょう。
【3】 履歴書の自己PR欄が大切
応募したい企業が見つかったら、
書類応募
↓
面接
と進みます。
応募書類に通らないと面接すらできません。
履歴書でアピールできる 「自己PR欄」 は空欄にせずしっかり書きましょう。
自己PRといっても何を書けばいいか迷いますよね。
自己PRには以下 3つ を盛り込めば完成します。
① 何をやってきたか
- ・前職の具体的な 仕事内容と実績。
- ・前職での同僚や上司、外部担当者との 接し方 (コミュニケーション能力)など。
② 何が出来るか
- ・育児中に経験した 役員の仕事や趣味 のことなど協調性やリーダーシップがアピールできること。
- ・「前職での経験からこのようなことができます」という内容でもいいです。
③ 今後どう貢献していきたいか
- ・「主婦の経験を生かし 、お客様の求めている商品を勧めて売り上げに貢献したい。」など。
【4】 面接での受け答えを考えておく
さて、いよいよ面接。
採用したい! と思われる面接での 受け答え を紹介します。
あらかじめ考えておかないと 言葉に詰まってしまいますよ。
Q. 志望動機は?
- ・A.接客の経験があり、人と話すことが好きです。さらに 主婦の経験 も生かしたいと思いました。
Q. 残業できる?
- ・A.出来る範囲で対応させていただきます。足りない分は 朝などに働くつもりです。子供が病気の際は、実母が近くに住んでいるのでサポートしてもらえます。
Q.志望動機は?
- ・A.主婦の目線 で商品が探しやすい売り場を作り、売り上げに貢献したいです。
※仕事を通して自分自身を向上したい。などの抽象的な受け答えはNG。具体的な内容で。
まとめ
① 正社員になると、以下のメリットがある。
- ・有給休暇
- ・社会保険
- ・昇給
- ・育児休業給付金
② 主婦力 が求められる職種が狙い目。
③ 求人サイト以外 の求人情報も意外と狙い目。
④ 履歴書の 自己PR欄 には、以下の 3点 を書く 。
- ・ 何をやってきたか
- ・ 何ができるか
- ・ 今後どう貢献していきたいか
⑤ 面接では、以下のキーワードが 鍵となる。
- ・ 「主婦の経験を生かしたい」
- ・ 「子供が病気でも母のサポートで欠勤しないようにする」
ここで紹介したこと以外にも、派遣会社に登録して 正社員登用の可能性がある会社で派遣社員 として働くのも1つの手。
また、再就職が厳しいと感じた場合は 在宅ワーク で家計を少しでも助けるのも有りですね。
新卒の就活のための指南書 も、面接の受け答えなど基礎から書かれていて意外とおすすめ。
一度読んでみてもいいかもしれません。
再就職の成功を祈っております。