ほくろは、「炭酸ガスレーザー」でほとんど消すことができます。

直径3ミリ程度であれば1~3ヶ月で跡が消えます。

大きなほくろでも時間をかければ跡を残すことなく、除去できます。

今回は、

炭酸ガスレーザー治療とは?

メリット・デメリット

費用

効果

治療の流れ

などついて詳しく解説します。

目次

ほくろ除去は、手術かレーザー

美容クリニックで行っている治療にはさまざまなものがありますが、ほくろ除去の治療方法は2つあります。

イボのように突起して大きく目立つほくろは、メスを入れる「美容外科手術」で取り除きます。

それ以外のほくろは、「レーザー」で取り除きます。

美容外科手術

メスを入れる手術。ほくろを切開除去し、縫合せます。

レーザー治療

マシンを使って肌に熱や刺激を与える治療法でメスを使いません。炭酸ガスレーザーでピンポイントでほくろを焼いて除去します。

レーザー治療とは?

レーザー治療は、レーザーマシンを使って肌に有効なエネルギーを照射するメスを使わない治療法で、

ほくろ除去にはこのようなマシンを使います。

炭酸ガスレーザー ほくろ除去 マシン

炭酸ガスレーザー ほくろ除去 施術風景

レーザーマシンが向いている治療

ピンポイントのしみやほくろ、あざの治療

脱毛

毛穴の引き締め

レーザーマシンのメリット

濃い色のシミやほくろなどの除去ができるのはレーザーマシンのみ。

強力な威力でメラニン色素を破壊します。

旧式のマシンが今でも現場で活躍しているため、施術によっては安く受けられる。

どのクリニックにも必ず設置されているマシンです。

レーザーマシンのデメリット

強力なエネルギーを放出する分痛みがある。施術の際は、麻酔クリームを使用することが多く、施術後に赤みが生じることもあります。

施術後は紫外線厳禁のため、パッチシールなどで隠す必要がある。

ダウンタイムも長め。

ほくろ除去に使うレーザーマシンは、ピンポイントの濃い色のメラニン除去が得意!

炭酸ガスレーザーのほくろ除去治療

さらに、レーザーマシンの中にも、

  • ・ニキビ跡や毛穴に効く「フラクショナルレーザー」
  • ・シワたるみに効く「クールタッチレーザー」

など様々な種類があります。

『炭酸ガスレーザー』は、その中のひとつで、ほくろ除去に最も向いています。

炭酸ガスレーザーが向いている治療

ほくろ

イボ

炭酸ガスレーザーのほくろ除去治療とは

炭酸ガスレーザーによってほくろを物理的にくりぬく治療法です。

炭酸ガスを発振物質としたレーザーを使います。

水によく吸収される性質があるため、レーザーを照射させるとほくろ内部に入り込んで組織を分解します。

ほくろの炭酸ガスレーザー治療の流れ

ほくろの一部は皮膚の中に隠れています。

炭酸ガスレーザー ほくろ除去方法

皮膚の中のほくろを含めて削り取ります。

炭酸ガスレーザー ほくろ除去方法

治療後はくぼんでいます。

炭酸ガスレーザー ほくろ除去方法

2~3週間で上皮化しますが赤みがあります。

炭酸ガスレーザー ほくろ除去方法

1~3ヶ月で赤みも収まりきれいになります。

炭酸ガスレーザー ほくろ除去方法

ほくろの炭酸ガスレーザーにかかる時間

1ヶ所5分~10分

ほくろの炭酸ガスレーザー治療の費用

1ミリ1万円が平均的な費用です。

例えば・・・
東銀座ウェルズクリニックでは、ほくろ1.5mm以内5250円。
広尾プライム皮膚科では、ほくろ2mm以内10500円。
といった具合です。

※ほくろは保険適用される場合もあります。後ろの章で詳しく説明しています。

ほくろの炭酸ガスレーザー治療のダウンタイム

直径3ミリ程度のほくろなら、2~3週間で上皮化します(この時点ではまだ赤みがある)。

1~3ヶ月で赤みも収まりきれいになります。

施術後は、炎症を抑える軟膏を塗り、肌色のシールを貼って、除去した部分を保護して炎症を防ぎます。
その上からメイクをしてもOKです。かさぶたになるまでは、自宅で軟膏と保護シールでアフターケアを行います。

シールは肌色なのであまり目立ちませんが、秋冬や春先など「マスクの季節」に施術する人が多いです。

こちらのブログ では、ほくろ除去から2年経過後まで記録画像を公開してくれていますがこの方はキレイになるまで1,2年かかっていますね。実際は1年と思っておいたほうが良いかもしれません。

ほくろの炭酸ガスレーザー治療の痛み

局所麻酔の注射をするのでほぼ無痛
(注射はチクッとする程度で、じんわり温かくなります)

施術中は皮膚が焼ける焦げ臭いにおいがします

ほくろの炭酸ガスレーザー治療のメリット

水をあまり含んでいない周囲組織への熱による損傷が少ないため、ほくろ以外の部分をほとんど傷つけずに除去できる。

また、ほくろ周辺の血液は瞬間に凝固するので、ほとんど出血しません。

メスによる治療に比べて傷が浅く、細かい部分にも対応可能なので現在のほくろ除去治療のほとんどに使われています。

特に、凸凹している部分やメスが入れにくい箇所(眉の中や目尻、小鼻周辺など)は炭酸ガスレーザー治療が適しています。

ほくろの炭酸ガスレーザー治療のデメリット

ダウンタイムが長い。

ほくろの炭酸ガスレーザー治療の症例写真

治療後はくぼんだようになりますが、きれいになっています。

炭酸ガスレーザー ほくろ除去 症例写真

タイプ別の炭酸ガスレーザー治療

イボのようなほくろ

炭酸ガスレーザー ほくろ除去 イボのようなほくろ

しっかり根を張ったほくろは一気に剥がすと跡が残るので、数回に分けて炭酸ガスレーザー治療をします。

メスを入れる切除手術の方が良い場合も。

通常のほくろ

炭酸ガスレーザー ほくろ除去 通常のほくろ

大きなほくろと違い、皮膚に埋もれていても跡が残る心配が無いので、施術は1回で良い。

最も簡単に治療が出来るタイプです。

皮膚の中に埋もれているほくろ

炭酸ガスレーザー ほくろ除去 皮膚に埋もれたほくろ

皮膚に近ければさほど問題なく1回のレーザーで施術可能ですが、奥に入り込んでいる場合は数回に分ける必要があります。

炭酸ガスレーザー治療Q&A

Q.保険がきくのはどんなほくろ?

日常生活に支障があるほくろの除去は保険適用になります。

例えば、小鼻の脇にあるような大きく目立つほくろや、まゆ毛の上にかかったほくろは保険が利く場合があります。

日常生活に支障のないものは基本的に保険がききません。

Q.一気に複数のほくろを除去しても良い?

ほくろ除去によって肌に副作用が出ることはありませんが、除去した部分がかさついたり赤くなることがあるので、一気に除去するのはオススメではありません。

まとめ

ほくろ除去方法

  • ・手術で切り取る
  • ・炭酸ガスレーザー

の2つの方法がある。

大きなイボのようなほくろは手術で切り取る場合がありますが、それ以外のほとんどのほくろは「炭酸ガスレーザー」が使われます。

「ほくろ除去には炭酸ガスレーザーの一択!」 と言うほど適した治療法です。

炭酸ガスレーザーのほくろ除去

局所麻酔をかけるので痛みも無く、ほくろ以外の皮膚は傷つけずに除去できる。

治療時間も5分~15分程度と短い。

唯一のデメリットは、くりぬいた後のくぼみが無くなるまで1ヶ月程度かかること(この時点ではまだ赤みがある)。

赤みも無くなりキレイになるまで、3ヶ月程度と言われていますが、実際に施術を受けた方のブログを見ると1,2年かかったという声もあるので、特に顔のほくろは慎重に検討しましょう。

顔の複数のほくろを一気に除去せず、目立たないほくろから除去して様子を見ることをおすすめします。

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