「女性ホルモンには漢方薬が効く」
「女性特有の症状には漢方薬」
と良く効きますが、本当に効くのでしょうか?
事実、漢方薬は女性の体に最適です。
ここでは、
- なぜ漢方が女性に効くのか
- そもそも漢方とは
- 女性にどんな効果があるのか
- どの漢方薬を飲めば良いか
- 婦人科で処方される代表的な漢方薬
を詳しく紹介していきます。
漢方薬って何?
普通の薬と漢方薬の違い
普段病院で処方される西洋薬は、症状に “直接” 作用します。
例えば、生理痛の薬は、痛いときに飲んで「痛みを取り除くことだけ」に使われ、他の不調には効きません。
一方、漢方薬は、5~20種類ほどの生薬の組み合わせで作られていて、複合的な効果があります。
例えば、生理痛に使う漢方薬は、
- ・胃腸を温めて冷えを取る
- ・血の巡りを良くする
- ・ストレスを緩和する
- ・体内の水分を調整する
- ・鎮痛作用
など複数の効果があり、
→症状を引き起こしている「複数の原因」に効き、その場しのぎではなく、根本的に解決してくれます。
ホルモン剤で女性ホルモンを強制的に調整するのではなく、ホルモンバランスが悪くなっている原因から治して、結果的にホルモンバランスを整えてくれるんです。
漢方薬は何で出来ている?
■漢方薬は、このようにいくつかの生薬を組み合わせて作られています。
生薬は、植物の根や実や種子を乾燥させた自然の材料です。
例えば、婦人科の漢方薬に含まれる生薬はいくつかあり、それぞれこのような作用を持っています。
- ・茯苓 : 利尿作用、むくみを解消
- ・当帰 : 血を補い巡りを良くする
- ・芍薬 : 血を補い巡りを良くする
- ・蒼朮 : 手足の冷えを取る
- ・桂皮 : 体を温める
- ・地黄 : 水で潤す
そして、
この作用によって、女性に嬉しいこんな効果が望めます。
血行が良くなり、顔色が良くなる、ニキビが軽減する。
水分がめぐり、肌が潤う。
月経不順が改善される。
むくみがとれ、体がすっきりする。
冷えがなくなり、代謝が良くなる。
漢方薬の長い歴史の中で、
「これらの生薬をどのように組み合わせれば最大限効果を発揮できるか」
「さらに、副作用を最小限に抑えられるか」
ということが試行錯誤されてきました。
そして、現在使われている漢方薬は、最もバランスの良い生薬の組み合わせとして伝わったものです。
漢方薬が女性に効く理由
漢方薬は女性特有の症状が得意
では、漢方薬が効果を発揮する症状を見てみましょう。
漢方薬は、以下の8つの症状が得意分野です。
① 西洋医学では病気と認められないもの
(冷え性、肩こりなど)
② 西洋医学の治療で副作用のあるもの
(不妊治療など)
③ 西洋医学で一時的には治るが、再発を繰り返す病気
(生理痛、不眠、頭痛など)
④ 西洋医学で検査値は正常に戻るが、自覚症状まだあるもの
(更年期、むくみなど)
⑤ 西洋医学で治療法がないもの
(神経疾患など)
⑥ 体質改善
⑦ 体力低下
⑧ 妊娠時期の病気
逆に、手術や救命処置が必要な病気、伝染性の強い病気、重症の感染症 などにはあまり効果がありません。
→女性特有の症状である冷え性・月経に伴う症状・更年期などは漢方薬の得意分野です。
漢方薬の女性の考え方
漢方薬は女性の症状が得意ということが分かりましたね。
事実、漢方薬の処方を求めに薬局や病院に来る患者さんの70%以上が女性です。
その理由は、男性より女性の方が「体調の変化に気付きやすい」ということもありますが、
→女性の体は、初潮・妊娠・出産・閉経など一生のうちで様々に変化するため不調が起きやすい
という理由があります。
漢方薬の考えでは、女性は生理や出産など「血」や「水」に関係が深く、血に関する病気が多く起き、
血のめぐりが滞ったり、血が不足して様々な症状が発症すると考えられています。
そして、そのように男性と女性を区別してとらえるので、「女性に効果的な漢方薬」が存在します。
西洋薬では、局所的に女性と男性を区別することはありますが、体全体が違うものととらえたりしません。
女性の不調への効き方
『でも本当に効くの?』
とまだ半信半疑の方もいるでしょう。
ここまでは、女性と漢方薬の概念的なお話をしていました。
■ここからは、漢方薬が具体的に「どんな症状」を「どんなアプローチ」で改善していくか見ていきましょう。
いくつか女性特有の症状の例を挙げて説明します。
冷え性
原因: 体内に湿気があり、胃腸が弱く、血が不足している状態
漢方薬の効果: 湿気を取る、健腸作用、血を補う
腰痛
原因: 体の冷え、血の不足
漢方薬の効果: 体を温める、血を補う
偏頭痛
原因: 体内の巡りの悪さ
漢方薬の効果: 蓄積した水分をスムーズに循環させる
生理痛
原因: 体の冷え、血の不足、ストレスがある
漢方薬の効果: 血を補う、血をめぐらす、ストレスの緩和
これは一例ですが、このようなアプローチで不調を改善します。
これを見ると分かるように、女性特有の症状のほとんどが「血の不足」から起こっています。
そのため、次の章で紹介する漢方薬も、「血の不足を補う作用があるもの」が多いです。
それでは、女性に効く「婦人科5大漢方薬」を見ていきましょう。
婦人科の5大漢方薬
婦人科でも実際に処方される代表的なものは以下の5つあります。
■当帰芍薬散
温めて水分をめぐらせ、血を補います。
(冷え性、むくみ、生理不順、めまい、動悸など)
■桂枝茯苓丸
血と水分をめぐらせます。
(冷え、むくみ、生理不順など)
■加味逍遥散
気をめぐらせ、血を補います。
(イライラ、めまい、ほてりや冷え、倦怠感、食欲不振など)
■桃核承気湯
血をめぐらせ熱を冷ます。
(のぼせ、暑がり、便秘、イライラ、不眠など)
■温経湯
強く温めて血を補い、体を潤します。
(冷え性、冷えの生理痛など)
中でも、下記の3つは婦人科3大漢方薬と呼ばれ、最もよく処方されるので覚えておきましょう。↓
婦人科3大漢方薬
①当帰芍薬散
②桂枝茯苓丸
③加味逍遥散
それでは、1つずつどんな症状に効くのか紹介していきます。
※ 注意 ※
漢方薬は同じ症状がある人でも、体質によって処方する漢方薬が異なります。
例えば、同じ「寝つきが悪い」という症状でも、
- ・体力のある人は、黄連解毒湯。
- ・虚弱体質の人は、酸棗仁湯。
といったように体質によって違う漢方薬を飲みます。
もし、体質に合わない漢方薬を飲むと、効かないどころか副作用が現れてしまうことがあります。
上記の記事では、それぞれの漢方薬について「こんな体質の人に合う」という項目で合う体質を記載しているので自分に合うかしっかり確認してください。
特に「体力がある」「体力がない」は重要な指標です。
の3つに分けて順番に紹介するので、自分に合った項目を見てください。
体力がない女性の漢方薬3選
1.当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)
こんな体質の人ににおすすめ
- ・足腰が冷えて疲れやすい
- ・筋肉が軟弱
- ・貧血気味で頻尿
- ・月経が遅れ気味
- ・月経痛は、月経中から後に痛む
- ・むくみやすい
- ・立ちくらみがする
- ・生理前に頭痛がする
- ・めまい、耳鳴り、動悸、肩こりがある
- ・痩せ型色白
- ・下腹部痛が有り、温めたり、さすったりすると軽くなる
こんな症状に効く
婦人科3大漢方薬 の一つで、婦人科系の病気に効果があります。
虚弱な女性の代表的な漢方薬。
血の不足を補い、巡りを良くして 体を温める効果があります。
筋肉が軟弱で疲労しやすく(体力虚弱)、足腰が冷えて疲れやすく、貧血気味で頻尿ぎみの女性の以下の症状に効きます。
- ・貧血
- ・倦怠感
- ・更年期障害(頭痛、めまい、肩こり等)
- ・月経異常
- ・不妊症
- ・にきび
- ・シミ
- ・むくみ
- ・冷え性
- ・腰痛
- ・流産癖
また、安産の薬である安胎薬として妊娠時によく処方される漢方でもあります。
「四物湯」も「当帰芍薬散」と同じような効果があります。
むくみやすい水毒傾向の人は「当帰芍薬散」、皮膚がカサカサして乾燥する人は「四物湯」、と使い分けます。
配合されている生薬
当帰、川きゅう
(血行促進)
芍薬
(鎮痛鎮痙緩和作用)
蒼朮、沢瀉、茯苓
(利尿作用で体内水分の偏在を是正)
他の漢方薬との併用
当帰芍薬散で胃が悪くなる場合は、お酒で飲むか、「六君子湯」「安中散」「半夏瀉心湯」を併用すると良い。
2.加味逍遥散
(かみしょうようさん)
こんな体質の人におすすめ
- ・体力があまりない
- ・手足がだるい
- ・肩こり、頭痛
- ・めまいがする
- ・動悸がある
- ・月経不順
- ・便秘がちで生理前のイライラが激しい
- ・不眠
- ・手足がほてりがちで動悸、めまい、食欲不振を伴うことがある
- ・特に午後になるとカーッとして上半身が暑くなり、顔面紅潮、背中がゾクゾクしたり熱くなったり汗をかいたりする。
こんな症状に効く
婦人科3大漢方薬 の一つで、月経、更年期、出産など女性ホルモンの変動による精神不安などの症状によく使います。
血の不足を補い、神経の高ぶりを落ち着かせる 効果があり、女性の自律神経失調症に広く使われます。
イライラしたり、よく寝れなかったり、上半身がカッとなったり、なんとなく体調が悪いのに検査をしても病気と認められないような症状に良く使われます。
「逍遥」という言葉には「自由、気まま」という意味があり、ストレスから解き放してあげようという考えがこめられた漢方です。
- ・月経異常
- ・更年期障害
- ・イライラ
- ・不眠症
- ・冷え性
- ・神経症
- ・自律神経失調症
などに使われます。
全体として、虚弱体質の肝障害と、女性の神経症状を伴う諸疾患を治します。
配合されている生薬
柴胡
(解熱、胸や脇の圧迫感を治す)
当帰、芍薬
(補血作用)
蒼朮、茯苓、甘草、生姜、薄荷
(健胃作用)
山梔子
(清熱、消炎)
牡丹皮
(消炎、血の流れの滞りを取る)
他の漢方薬との併用
女性の進行性手掌角化症や、乾性の湿疹など治りにくい皮膚病に「四物湯」と併用するとよく効きます。
「桂枝茯苓丸」、「当帰芍薬散」で胃腸障害を起こす人に、「加味逍遥散」に「小柴胡湯」または「黄連解毒湯」を併せて処方します。
3.温経湯
(うんけいとう)
こんな体質の人におすすめ
- ・唇が乾燥する
- ・カサカサ肌、鮫肌
- ・冷え性で、冬は湯たんぽなどを使うほど
- ・特に下腹が冷える
- ・体力が無い
- ・貧血気味で元気がない
- ・下痢をしやすい
- ・月経不順
- ・頭痛、肩こり、腰痛
- ・手がほてる
こんな症状に効く
血の量が不足した「血虚」 を改善する働きがあり、唇が乾燥して下腹が冷えるという体質の虚弱なタイプの女性に使われることが多い。
強く温める作用があります。
女性性器の冷えがもとで下半身が冷え(これにより下痢などが起こる)、上半身に熱を持った人(これにより唇が乾燥する)を治す処方なので、経を温めるの「温経湯」の名が付いています。
- ・月経不順
- ・月経過多
- ・月経痛
- ・おりもの
- ・不妊症
- ・更年期障害
- ・足腰の冷え
- ・不眠
- ・手掌角化症
- ・発疹
- ・頭痛
などに使われます。
配合されている生薬
- ・麦門冬、半夏、当帰、甘草、桂皮、芍薬、川きゅう、人参、牡丹皮、呉茱萸、生姜、阿膠
体力が中くらいの女性の漢方薬1選
※症状が合えば、「体力がない女性」も「体力がある女性」も飲んで良いです。
1.桂枝茯苓丸
(けいしぶくりょうがん)
こんな体質の人におすすめ
- ・体力は中くらい
- ・暑がりだが手足の末端だけ冷える
- ・のぼせて、赤ら顔・頭痛・めまい・肩こりがある
- ・生理の経血が多く血の塊が混じる
- ・唇が乾く
- ・便秘がち
こんな症状に効く
婦人科の3大漢方薬 の一つで、女性のための体質改善薬として長期に服用します。
血の不足を補い、巡りを良くする「瘀血剤 」 の代表的な漢方薬です。
前述の体質に当てはまるタイプは、寒と熱が同時に存在している状態なので、血の巡りを改善する桂枝茯苓丸が有効です。
- ・にきび
- ・冷え性
- ・月経異常
- ・子宮の炎症
- ・くま
- ・シミ
- ・湿疹
- ・更年期障害
など、皮膚のトラブルにも多用され、漢方の美容剤として有名で、「ヨクイニン」とよく併用します。
冷え、のぼせ、便秘、月経困難、肩こりなどの症状が取れ、皮膚が白くなって垢抜けしたようになります。
※ 肌をキレイにしたいというかたは、「桂枝茯苓丸」を試すことをおすすめします。
配合されている生薬
- ・桂皮(ケイヒ)、芍薬、茯苓(ブクリョウ)、桃仁(トウニン)、牡丹皮(ボタンピ)
他の漢方薬との併用
美肌目的には、肌を滑らかにする効果がある「ヨクイニン」を併用します。
すでにヨクイニンが加えられている「桂枝茯苓丸料加ヨク苡仁」という商品もあります。
長期間飲む場合は、「小柴胡湯」(人によっては大柴胡湯、柴胡桂枝湯、安中散)と併用して胃腸障害を防ぎます。
不眠、眼の充血、顔の赤みが強い場合は、「黄連解毒湯」と併用します。
体力がある女性の漢方薬1選
1.桃核承気湯
(とうかくじょうきとう)
こんな体質の人におすすめ
- ・体格が良く筋肉質
- ・便秘がち
- ・頭痛とのぼせがある
- ・腰や足が冷えて月経異常がある
- ・左の下腹部に特有の圧痛がある
こんな症状に効く
血の流れが滞って起きる瘀血を改善させる漢方薬。
婦人科疾患、精神疾患、皮膚病などに使います。
月経時や産後の精神不安に効果があります。
- ・月経不順
- ・月経痛
- ・月経時や産後の精神不安
- ・腰痛
- ・便秘
- ・高血圧
- ・更年期障害
- ・ニキビ
- ・しみ
などに使われます。
配合されている生薬
- ・大黄、 芒硝、桃仁、桂皮、 甘草
婦人科の症状別の漢方薬
ここまでで紹介した婦人科5大漢方薬で、合うものは見つかりましたか?
『いまいちどれがいいのか分からない。』
という方のために、女性に起きやすい症状別におすすめの漢方薬を分類します。
婦人科5大漢方薬とこちらを併せて、自分に合った漢方薬を見つけてください。
ニキビ
こちらも参考にしてください↓
冷え性
シミ
頭痛
生理不順
- ・5つ全て効果的
更年期障害
むくみ
- ・桂枝茯苓丸
(夕方ブーツがパンパンになる人)
女性の漢方薬Q&A
Q.どれくらいの期間飲めば良い?
「漢方は作用が穏やかだから長く飲まないと効かない」
と思っている方が多いと思います。
でも、中には、数時間で効く漢方薬もあります。
具体的には・・・
風邪や腹痛などに使われる 「取り除く働き」 をする漢方薬は…
すぐに効果が現れます。
一方、
体質改善に使われる 「補う働き」 をする漢方薬は…
ゆっくり効果現れます。
ここで紹介した漢方薬は体質改善に使われるものなので、
→最低でも2週間以上、できれば体内の血液が全て入れ替わる3ヶ月服用します。
※ニキビ治療の場合は、2~4週間の服用で、何らかの効果が見えることが多く、1ヶ月飲んで改善しない場合、他の漢方に変えたほうが良いでしょう。
関連記事:【詳細解説】漢方薬の効果が出るまでの期間
Q.保険適用で安く買える?
現在、約150の漢方薬が保険適用が認められています。
今回紹介した5つの漢方薬は全て病院処方可能で、保険適用となります。
ここで紹介した漢方薬はメジャーなので、特に婦人科であれば扱っている所がほとんどだと思います。
Q.西洋薬と併用して良い?
西洋薬と漢方薬は、基本的には併用して問題ないです。
気になるとすれば…
反対の効果 をもつ西洋薬と漢方薬を併用すると、効果を相殺 してしまいます。
例えば、この2つを併用すると、効果が相殺されて飲む意味がありません。
- ・熱を下げる 西洋薬
- ・体温を上げる 漢方薬
これは、自分で判断するのは難しいので病院で確認しましょう。
もし、併用する場合は、少し時間を空けて飲むと安心です。
例えば、食前に漢方薬を飲んで、食後に西洋薬を飲むと良いでしょう。
Q.複数の漢方薬を併用して良い?
『一気にいくつか飲みたい!』
と思う方もいると思います。
でも…
漢方は、いろいろな症状があっても 1種類の漢方で治療する のが基本です。
漢方の併用で特に注意が必要なのが…
→「甘草」が重ならないか
です。
- ・甘草は、漢方薬の材料の生薬の一つで、約7割 の漢方薬に含まれます。
- ・先ほど紹介した漢方薬にも 温経湯と桃核承気湯 に含まれます。
甘草が重なり合って多くなると、
- ・むくみ
- ・血圧上昇
などの副作用が出るので注意しましょう。
Q.副作用はある?
漢方薬はなんとなく体にやさしいというイメージを持っている方が多いと思います。
でも、漢方薬でも副作用やアレルギーが出ることがあります。
副作用は、
各漢方薬で起こる可能性のある副作用の症状を知っておく
併用に注意する
(特に前述の甘草の重複に注意)
「証」に合った漢方薬か確認する
といったことで回避できるので、確認してください。
こちらで副作用の症状と回避方法を解説しています。
まとめ
女性ホルモンへの効果まとめ
女性の不調は主に「血の不足」で起こります。
そのため、女性に効く漢方薬は「血を補い、血行を良くする作用」があります。
その作用によって、
- ・顔の色つやが良くなる
- ・冷えが取れる
- ・月経が正常になる
- ・むくみが取れる
などの効果があります。
女性ホルモンに効く漢方まとめ
体力がない女性の代表薬
体力が中くらいの女性の代表薬
- ・桂枝茯苓丸
(血と水分をめぐらす漢方の美容剤)
体力がある女性の代表薬
- ・桃核承気湯
(のぼせる人に。月経時の精神不安など)
迷ったらこれ
中でも、当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸は婦人科3大漢方薬と呼ばれ、最も良く使われるので迷ったらこの中から選びましょう。
飲む期間
最低でも2週間。できれば3ヶ月服用するのが望ましいです。
最後に
自分に合いそうな漢方薬は見つかりましたか?
普段病院で処方される西洋薬は、単一成分で作られているので、「痛みには痛み止め」といったように1つの不調にしか効きません。つまり、症状が10個あれば10個薬が必要です。
でも、漢方薬は複数の生薬で作られているので、複合的な効果があります。たとえば、冷え、顔のくすみ、ニキビ、月経不順など複数の悩みでも、自分に合うものが見つかれば1つの漢方薬で対応できることもあります!
体の不調にも、美容にも、薬に頼る前にぜひ一度試してみてくださいね。
また、今回紹介した漢方薬は婦人科5大漢方薬と言うだけあって、病院でもよく処方されるので、数ある漢方薬のなかでも特に安心して飲めるものばかりですよ。
ぜひ参考にしてみてください。